
2019年9月。世界中で行われたオーディションで10231名の参加者から選ばれた26名が4泊5日の東京合宿に参加した。
山口真子(マコ)は当時18歳。東京合宿の初日、ダンスの個人レベルテストで、JYPの先輩2PMのI’ll be backのパワフルなダンスを披露した。
全てはここから始まった。
マコが左手を上げた瞬間からNizi Projectは始まったと言っても過言ではない。世界中の人がきっと同じ思いだったに違いない。「この子がナンバーワンだ」と。
引き締まった身体から繰り出されるキレのあるダンス、男性グループのパフォーマンスを見事にやり抜いたマコ。インタビューでは、「自分は練習生で期間も長いから他の参加者が驚くようなパフォーマンスをしたい」と、あくまでも見てくれる人の想いを考えた発言に驚かされた。

J.Y.Parkことパク・ジニョン氏もパフォーマンス中に出るのはため息ばかりだった。他の参加者と明らかに違うオーラにNizi Projectの成功と未来のスターを想像して安堵と高揚を覚えたに違いない。
そして伝説のこの台詞。

パフォーマンス終わりのこと一言が全てを物語っていた。「歌手になる準備が全てできている」「管理された身体はこういう身体のことを言う」「一生懸命生きている人だと思う」J.Y.Parkの口からは褒め言葉以外は出なかった。

J.Y.Parkの言葉をしっかりと聴きながら、涙ぐむマコ。会場中から溢れる拍手。この瞬間にNizi Projectの「1位通過」は決まっていた。
そしてマコのミッションはNizi Projectを通じての自身の成長だけでなく、リーダーとして自分以外の参加者のレベルを引き上げる役目になったように思える。
常にリーダーに指名し、常に高いレベルを求め続けた。これはJ.Y.Parkが仕掛けた節はあるが、マコ自身もそれを感じ、自分自身からメンバーを助けていった。マコのリーダーとしての性質が輝いていた。
「100回見ても飽きない」そう思える至高のパフォーマンスだった。